電動アシスト自転車　「Ａ　to　Ｚ！」　其の３

　電動アシスト自転車が誕生して、１０年あまり経ちました。発売された当初は、まだ高嶺の花で、ごく少数の方にしか利用されませんでした。その後、色々なメーカーより新車が発表され、各メーカー間で切磋琢磨して、確実に進歩していきました。
　発売された当初は約１５万円ほどしていた価格が、今では約1/2程まで、コストダウン致しました。また、技術の進歩により軽量かつ長時間・長走行距離を可能にしました。　今では、街で普通に見られる生活サイクルとなりました。
　ただ、技術の進歩と共に、「何が良いのか？」、「どういう機能が必要で有効か？」また、「各社どのメーカーのモノが良いのか？」と悩まれている方も多いかと思います。ここでは、電動アシスト自転車限定して、ルナサイクルなりの独断と偏見で評価したコメントをつけて、紹介いたします。また、電動アシスト自転車は、店内に在庫している車種を中心に紹介いたします。体感していただかないと、わかってもらえない自転車の為、もし、試乗希望の方はご気軽にお越しください。（天候にもよりますが、試乗ＯＫです）

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ニッケル水素バッテリータイプ電動アシスト自転車編

ニッケル水素バッテリー搭載車種　ナショナル・キュートVivi　　（現在店内在庫有）

ナショナル・キュートVivi
　２６インチ
　バッテリー：ニッケル水素
定価（税込）：７９，８００円
標準モード走行：約２７ｋｍ
充電時間：約１．５時間
重量：２３ｋｇ		 　電動アシスト自転車は、最初の頃は、足が弱った年配の方を中心に考えていましたが、2０代〜３０代半ばぐらいの若奥様のユーザー層も多く、そんな若奥様方から、もう少し、お洒落な感じのデザインを望む声が多かったので、デザインにこだわった本品が０５より発売されました。 車体はアルミ・ラウンドフレーム ◎
ニッケル水素バッテリー ○
軽やかスタンドで安心・安定 ◎
くるぴた採用で駐輪時安定 ◎
１０Ｗ電球ライト ○
　画像では、解りにくいかもしれませんが、ミラーが付いたベルを採用しています。女性を意識したアイテムです。
 ミラー付ベル採用 ？
ステンレス製ワイヤーカゴ ◎
プロムナード型ハンドル採用 ○
ステンレスどろよけ採用 ○
車体カラーは４色
　　　　ルナサイクル・店長の独断と偏見コメント評価　　★★★☆　　　　　（満点は★★★★★とする。ただし☆は★の1/2とする）
　この自転車に関して言えば、とにかくデザインを重視した仕上がりです。運動性能的には下記で紹介するアルフィットViviと同等スペックです。以前、お客様より、「いかにも、電動車（ママチャリ）というスタイルがイヤ！」と言われた事があります。電動アシスト自転車が登場して１０年余り。また、最初にメーカーが考えていたユーザー層もお洒落に敏感な20代〜30才代と広がり、それに伴い、デザイン面でもお洒落なモデルが登場してきました。デザインという点では、ＢＳ・アシスタ　シティ　リチウム（下記参照）がライバルになるかと思います。プロムナード型ハンドル、テリーサドル、ワイヤーバスケット。そして、レトロ調を意識したステンレスどろよけ採用は良い感じに仕上がっています。
　機能面ではアルフィットViviより6510円より高い分、デザイン面以外でも、有効な機能が見られます。「軽やかスタンド」、「くるぴた」（簡易ハンドル固定機構）は駐輪時に有効。ミラー付ベルは、ベルとしての形状はＯＫです。ただ、破損頻度が多いベルにミラーを付けるのは疑問です。壊れなければ女性には有効かと思います。どうしても、デザインにこだわって作られた電動アシスト自転車なので、評価は難しいです。（濃いグリーンは店長のセンスで展示を決めた色です。カラーも含めて、デザインで好みが分かれると思います）個人的には、悪くないと思います。星・３.５コとしときます。


ニッケル水素バッテリー搭載車種　ＢＳ・アシスタスティラ　　（現在店内在庫無）

ＢＳ・アシスタスティラ
　２６インチ
　バッテリー：ニッケル水素
定価（税込）：７９，５９０円
標準モード走行：約２７ｋｍ
充電時間：約１．８時間
重量：２４．９ｋｇ		 　非常に、お洒落なデザインの電動アシスト自転車です。お洒落なだけでなく、機能も充実しております。そのうちの一つ。「ラクラクワイドスタンド」はかなり丈夫で安定したモノとなっております。スタンドが丈夫な為、総重量増になっているかと思いますが、このスタンドなら、多少の重量増でも、メリットがあると思います。 車体はアルミ・ワイドループフレーム ◎
ニッケル水素バッテリー ○
ラクラクワイドスタンドで安心・安定 ◎
テモトデロックレバー位置 ？
白色ＬＥＤ４連ライト ○
　ハンドルロックのレバー（その名も「テモトデロック」）です。当然、走行中での操作は厳禁ですが、この位置の設計には疑問符がつきます。機能は良いと思うのですが、誤動作しないだろうか？
 ベル形状 ◎
ステンレス製ワイヤーカゴ ◎
プロムナード型ハンドル採用 ○
空気ミハル君採用 ○
車体カラーは４色
　　　　ルナサイクル・店長の独断と偏見コメント評価　　★★★☆　　　　　（満点は★★★★★とする。ただし☆は★の1/2とする）
　ご覧のように、非常にお洒落なデザインの電動アシスト自転車です。キュートＶｉｖｉあたりが、ライバル車種になるかと思います。下に記したアシスタ　シティ　リチウム（Ａ．Ｃ．Ｌ）のハンドルおよび、バッテリー変更品のようにも思えます。しかし、この自転車。細かいところをチェックすると結構、完成度は高いです。ＢＳの人気車種のＹＵＵＶＩ同様、前子供台を取り付けても余裕が持てるようにハンドルまでの距離が長めに設計されています。ラクラクワイドスタンド採用などは好感が持てます。ベルも画像にはありませんが、新設計デザインのものを採用して邪魔にならず、かつ使い勝手がよいモノとなっています。ただ、疑問点は、「テモトデロック」レバーの取り付け位置。どうしても、走行中の誤動作を起こしてしまうのではと思ってしまいます。一応、一度押し込みながら、レバーを倒すセフティー機構付き構造設計になってますが、不安が残ります。設計者の意図としては、この自転車で、前子供台を装着するとヘッド廻りに固定・解除機能（シマノ・くるぴた等の機能）では、扱いにくいので手元で操作できる構造にしたように思われますが、どうでしょうか？コスト的問題もあるのでしょうけれども、ＢＳお得意の１発２錠の方が良いのではとも思います。評価は星４つと言いたいところですが、ハンドルロック機構について個人的に疑問が残るのでマイナス０．５して、星３．５とします。


（参考）　ブリジストン　アシスタ　シティ　リチウム（Ａ．Ｃ．Ｌ）
　ＢＳ人気のアルベルトをベースにデザインされた感じです。こちらは、リチウムイオンバッテリー採用で、￥９４，２９０（税込）です。スティラがニッケル水素を採用したのに対して、高性能だがコストも上がるリチウムイオンバッテリー採用。本当はＡ．Ｃ．Ｌも評価して載せたかったのですが、すでに売ってしまったので、入荷したら載せようかと思います。（現在、電動車の店内比率が大きいので、今は控えています）


ニッケル水素バッテリー搭載車種　ナショナル・アルフィットＶｉｖｉ　　（現在店内在庫：なし）

ナショナル・アルフィットＶｉｖｉ
　２４インチ
（２６インチもあり）
バッテリー：ニッケル水素
定価（税込）：７３，２９０円
標準モード走行：約２７ｋｍ
充電時間：約１．５時間
重量：２１．４ｋｇ（２４インチ）
（２６インチなら２１．９ｋｇ）		 　価格的には一番リーズナブルなモデルです。アルミフレーム採用とバッテリーとモーターの進歩によって、大幅な軽量化を実現して、かつて「電動は電池が切れると大変」と言われた問題点を克服。２１ｋｇ台の重量は、普通の婦人車の２〜３ｋｇほど増ですが、数字ほど重くは感じません。 車体はアルミボディ ◎
ニッケル水素バッテリー ○
普通の両立スタンド（スチール） ○
モードは「標準」と「強」 ◎
　参考までに、マイナーチェンジ前のアルフィットVivi。変更点は、モードは「標準」と「エコー」。樹脂どろよけ。アルミスタンド。キャリア無（写真で有るのは当店サービス装備のため）。Ｆフォーク。前ブレーキ。以上が主な変更点です。 １０Ｗ電球ライト ○
後キャリアは標準装備 ◎
ステンレスドロヨケ採用 ◎
車体カラーは６色
　　　　ルナサイクル・店長の独断と偏見コメント評価　　★★★　　　　　（満点は★★★★★とする。ただし☆は★の1/2とする）
　普及タイプでナショナルに限らず、一部の特別仕様車を除けば、大体、この価格から電動アシスト自転車は購入できます。はじめに書いたように販売当初のモデルと比べると高性能かつ価格は半分になりました。メーカーの努力の賜物です。ナショナルは低重心にこだわり、販売当初からモーター、バッテリー位置を変えないで作りつづけてきたことは、好印象です。どうしても、普及させるためにコストを抑える事が命題的なところがある価格帯の自転車なので、上位機種のエクセレント、デラックス。そして、上記で紹介したキュートViviに装備で劣るのは致しかたないところです。しかし、軽量化のために、（後同乗台を使用すると）強度不足のアルミスタンドから、実用強度重視のスチール製スタンドへ変更。後キャリア標準装備は評価できます。必要にして十分な性能と機能を持ち合わせているので、この自転車をベースに考えて、必要性を感じたら上位機種を検討すれば良いかと思います。そういった意味で評価は星・３コです。